毛根を刺激する、という原理は同じですが、その刺激剤としてドライアイスを使用するんです。
猛烈に冷たいドライアイスで毛根を刺激して、発毛を促すというのです。 ところがエステティック・サロンでは、足などの無駄毛を取るのにドライアイスを使っているんです。

エステにおける理論は、皮層を凍傷にさせて毛根を殺し、脱毛するというのですよ。 一方では、発毛、もう一方では脱毛というのですから、実におかしな話ですよね。
 ところで、先生の理論では、ハゲになるのは末梢神経が正常に働かないからということですが、もう少し具体的にお話しいただけませんか。 ハゲの状態をよく見ると、ほとんどが頭のてっぺんからハゲていっているんです。
決しててっぺんはフサフサしているのに、下のほうだけハゲているということはないんですね。 これは末梢神経の活力が失われるのが、上のほうからということなんです。
たとえば高層団地の水道を考えてみてください。 水道の出がいいのは、言うまでもなく一階とか二階です。
これが十階とか十五階になると、一階ほど出はよくないんですね。 この現象は実は末梢神経にも言えることなんです。
若いうちは全身に活力があり、神経もいきいきと活動していますが、中年になって身体に疲れが出てくると、活力も失われます。 当然、神経にも同じことが言えるので、頭の上のほうから神経の活力がなくなってきます。
ここで問題になるのが、頭皮にある末梢神経の活力を司っている部分なんです。 それはちょうど首にあります。
言うならば、ここが毛乳頭に電気を送る変電所の役割をしているところなのです。 もし、その部分が故障していたとしたら、当然、送られるべき電気は、充分ではなくなります。
そうですね。 その首の部分にある変電所は、どうして活発に活動しなくなるんですか。
一番顕著な例は運動選手です。 とくにプロ・スポーツの選手だった人に、ハゲている人が多くありませんか。

ああ、そういえば相撲の親方とか元プロ野球選手にはハゲている人が多いですね。 スポーツとハゲとは関係があるんですか。
スポーツ選手は、一般に首に強い衝撃を受けて障害を持つ人が多いんです。 首にダメージがあると、先ほど言った変電所が充分に機能しなくなってしまうんです。
そうすると、頭のほうの末梢神経に電気が行かなくなりますから、ハゲてしまうということになるんです。 ああ、よく分かりました。
するとその機能しなくなった変電所をどうにかすればいいということに……。 その通り。
わたしは自分の手で、その活動が鈍くなった変電所の働きを、ある施術によって回復させることができるのです。 それさえ回復してやれば、あとは髪の毛が復活してきます。


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